新型コロナウイルスの感染拡大はさまざまな所に影響を及ぼしています。そんな中、花の価格にも異変が起きています。
(記者) 「笠岡市のバラ農園です。こちらに並んでいるバラは出荷されるものの、2~3割程度安い価格で売られるということです」
岡山県笠岡市の藤原農園では60種類以上のバラを栽培し、年間300万本を東京や大阪などの卸売市場に出荷しています。
卒業式や謝恩会の中止、送別会の自粛などで注文のキャンセルが相次ぎ、バラ1本あたりの単価を下げざるを得ない状況に追い込まれています。
(藤原農園/藤原洋三 社長) 「普通ですと3月いうたら稼ぎ時で注文がいっぱい入るんですよ、市場から。花業界は大変な打撃を受けてると思います」
社長の藤原さんは来月以降もこの状況が続くと、経営が厳しくなるかもしれないと不安を抱えています。
(藤原洋三 社長) 「(去年と比べて)売り上げが3月で3割くらい減る。国難ですから仕方がないと諦めてます」
花などの卸売業をしている岡山総合花きによると、岡山市花き地方卸売市場でも単価が2割から3割下がっています。
特にバラやスイートピー、ガーベラなど洋花への影響が大きいということです。