新型コロナウイルスの影響で売り上げが減っている魚介類をドライブスルーなどで販売する取り組みを香川県多度津町の水産会社が29日から始めます。
香川県多度津町の倉本水産は、主に活魚を関東や関西などの市場へ出荷しています。 新型コロナウイルスの影響で都市圏の飲食店が休業していることなどを受けて、関西への出荷量は5分の1ほどに減っていて、関東への出荷は止まっています。 販売価格も本来の2割から5割ほどまで値下がりしていて、会社全体の売り上げは以前の約15パーセントに落ち込んでいます。
こうした苦境を乗り越えるため倉本水産が企画したのが、魚介類のドライブスルー販売です。
(記者リポート) 「今年も大量のサワラが揚がっています。こうした、その日獲れた魚をドライブスルーで販売するんです」
その日地元で水揚げされたばかりのタイ・ヒラメ・カワハギなど、新鮮な魚介類10匹ほどを1セットにして、1500円から2000円という格安で販売します。
商品はドライブスルーの要領で、買いに来たお客さんの車に積み込まれます。 倉本水産はこのほかにも中西讃地区を対象に魚介類の移動販売も行うということで、人との接触を極力避けながら新鮮な魚介類を購入できます。
(倉本水産/横山友久さん) 「魚が売れるだけが願いですね」
(倉本水産 営業部長/光内大輔さん) 「せっかく漁師さんがとってきた魚なので、それをみすみす捨てることはもったいないと思うので、たくさんの人に魚を食べてもらいたい」
ドライブスルー販売は29日以降、毎朝7時45分から行われます。初日の29日は50セットほどを用意するということで、倉本水産は事前に電話してもらえれば予約もできると話しています。