高松と関西を結ぶ高速バスが12日に運行を再開します。利用者に安心して利用してもらおうと全国の高速バスで初となる“あるシステム”を導入しました。
高松エクスプレスが運行する「フットバス」は、高松と大阪・神戸間を結んでいます。
緊急事態宣言などの影響で4月20日から全便運行を取りやめていましたが、宣言の解除に伴い12日に運行を再開します。しかし、高速バス内で新型コロナウイルスの感染が拡大したケースがあったことから、利用者からは不安の声もありました。
(高松エクスプレス 営業企画課/矢野涼太 主任) 「一番不安だという声をいただいたのは、同乗されているお客様の中でコロナウイルスに感染された方がいらっしゃるか、という声をいただくことがありました」
そこで導入したのが、全国の高速バスで初めてとなる「コロナウイルス追跡システム」です。
(白戸ゆめのリポート) 「座席のポケットにあるQRコードをこのように携帯電話で読み取ると、万が一感染者が出た場合もすぐに知らせてもらえるんです」
指定のURLに乗降場所や乗車便、メールアドレスなどを入力することで、仮に感染者が出た場合でも同じ便に乗り合わせた乗客に連絡がいく仕組みになっています。
この他にも、フットバスでは安心して利用してもらえるように様々な対策をとっています。
入り口にはアルコール消毒液を設置し、座席ごとにも除菌スプレーを用意。各座席の間も医療用の抗菌カーテンを設けて飛沫感染を防ぎ、車内の換気・座席の除菌も欠かさず行います。 また、従業員の検温やマスクの着用を義務付けています。
(高松エクスプレス 営業企画課/矢野涼太 主任) 「フットバスとしてもお客様に安心安全にご利用いただくのが1番だと思いますので、お客様一人一人にご協力いただく形にはなるんですけど、完全に対策を行って感染拡大を予防していきたいと思います」
フットバスは、12日から高松ー大阪間を1日5便、高松ー神戸間を1日4便運行します。以前より便数は減りましたが、すでに7~8割の予約が入っているということです。