香川県の直島で島や瀬戸内の100年の記録を集めた展示会が開かれています。中には島民が提供した資料も並んでいます。
直島のアート施設宮浦ギャラリー六区で7月4日から行われているのが「瀬戸内『百年観光』資料館」です。
(下道基行 館長/あいさつ) 「今75万人が来るって言われているんですけど、その前の直島はどういうふうな島だったのかなという素朴な疑問からこの展示を作り始めました」
岡山市出身のアーティスト下道基行さんが監修したこの展示は、直島を中心とした瀬戸内の観光の歴史がテーマです。
(野口真菜リポート) 「住民がおよそ40年前から集めた新聞のスクラップや、昔のガイドブックなどが展示されています」
直島で暮らす田中春樹さんは、スクラップブックを提供した1人です。
(スクラップブックを提供/田中春樹さん) 「家に置いとってもな、宝の持ち腐れになるからな。自分が作ったのがこうやってみんなに見てもらえるんやったらええなあと思う」
会場にはこのほか、古い地図やガイドブックなど約200点が並んでいます。
(来場者はー) 「瀬戸大橋が造られた時代とか昔のことがよくわかりました。懐かしいものがたくさんあって勉強になりました」
(下道基行 館長) 「捨てられていくような情報や記録物を集めて、保存していくというのが重要かなと思っています」
「瀬戸内『百年観光』資料館」は8月29日まで、土曜日のみ開かれています。 また期間が終わっても集めた資料はギャラリー内の本棚に保存していくということです。
このほか、直島では現在アート施設を巡る少人数のツアーも行われています。