新型コロナ禍の新しい旅行スタイルです。「密」を避けながら旅を楽しんでもらおうと、大手旅行代理店が水上と陸上、両方で離着陸できる「水陸両用飛行機」で香川県の小豆島を訪れるツアーを企画しています。一足早く体験してきました。
真っ赤に塗装された水陸両用の飛行機。この飛行機で高松空港から小豆島を訪れるモニターツアーを、HISが高松空港や飛行機を所有する広島県の会社などと協力して行っています。
(記者リポート)
「瀬戸内の島々を空から眺めながら、およそ40分のフライトを楽しんできます」
乗客の定員は5人。今回はKSBの記者とカメラマン、それにHISの会員3人がモニターとして体験しました。
高松空港を離陸してしばらくすると瀬戸内海が見えてきました。
普段は上から見ることがない瀬戸大橋や瀬戸内の島々、小豆島のエンジェルロードなどを眺めて…
離陸から約40分後に着水しました。着水の衝撃は、陸に比べて小さいように感じました。
(参加者は―)
「迫力ありますね。ザーッと入る感じはとても面白かったです。景色がとてもきれいで、上から小豆島を見ることはないのでよかったです」
「フェリーにはない魅力があります。小豆島に来る手段としては一つの楽しい手段かなと思います。小豆島なのに遠くに来た感じがします」
小豆島に着いた後は、グループごとにタクシーで観光地を巡ります。
人との接触を避けながら、オーダーメイドの旅ができるのも魅力の一つです。
また、通常であれば高松空港から高松港、そしてフェリーと2時間ほどかかる移動時間が大幅に短縮。島での滞在時間が増えることで観光地での消費拡大にも期待が寄せられています。
(HIS中四国事業部/糸山尚希さん)
「少人数で小型の飛行機に乗るというところで密を少し避けられるのではないか。移動自体が観光コンテンツ化できるというところがメリットかなと思います」
HISでは2021年1月以降、羽田空港を出発するモニターツアーを実施し、商品化につなげたいとしています。