北海道大学と岡山理科大学の研究グループは、兵庫県で見つかった化石が新種の恐竜のものであることを解明しました。
(北海道大学/小林快次 教授)
「日本から初めて、アジアの生命の豊かさ、ティラノサウルス時代の復元、そして海岸線の復元ができるようになったということで、非常に大きな発見になったのが今回の研究成果」
研究を発表したのは、北海道大学の小林快次教授や岡山理科大学の高崎竜司研究員らのグループです。
2004年に兵庫・淡路島の約7200万年前の地層から見つかった化石が、新種の恐竜のものであることを明らかにしました。
学名は「ヤマトサウルス・イザナギイ」と付けられました。日本で見つかった新種の恐竜に学名が付いたのは9例目です。
「ヤマトサウルス」は、ハドロサウルス科の植物食恐竜で体長約8メートル、重さは約5トンと推定されています。化石の研究から直立二足歩行していたとみられています。
(岡山理科大学/高崎竜司 研究員)
「今回の研究としては、このように前脚の移動能力の変化というのをハドロサウルス科の大繁栄に何かしらの形で関係し、もしかしたら、それこそが大繁栄の鍵だったのではないかという説を提唱している」