香川県出身の画家、猪熊弦一郎が「空間」を意識して手掛けた作品の展覧会が、高松市で開かれています。会場には、猪熊の後輩たちの作品も展示されています。
(記者レポート)
「入口に入ってすぐ、壁画があります。大迫力です」
こちらの作品は、猪熊弦一郎が初めて描いた壁画「デモクラシー」を猪熊の出身校、丸亀高校の生徒が複製したものです。
美術部の生徒ら約70人が2021年1月から1カ月半かけて制作しました。
猪熊がクリスマス用の包装紙としてデザインした「華ひらく」。「箱に包んで立体になっても図柄の美しさが変わらない」と評価され、三越の全店で使われるようになりました。
猪熊は、生活の中に芸術を取り込もうと家具などのデザインにも積極的に取り組みました。
展覧会「空間に生きる画家 猪熊弦一郎」は6月6日まで香川県立ミュージアムで開かれています。