新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、香川県が飲食店に対して行っていた営業時間の短縮要請が15日から解除されました。高松市の飲食店からは慎重な声が聞かれました。
香川県は、4月28日から県内全ての飲食店に2度目の時短要請を行っていました。
6月11日に行われた県の対策本部会議で、直近1週間の新規感染者が5月上旬の10分の1ほどに減少したため、14日で要請の解除を決めました。
(記者リポート)
「きょうから時短営業の要請は解除されましたが、飲食店は様子を見ての営業となりそうです」
高松市片原町にある居酒屋「牡蠣スタンド」。
15日に仕込んだカキは50個ほど。
15日からは午後11時までの通常営業となりますが、時短営業をしていた14日までと量は変わりません。
(牡蠣スタンド/中間末治 店長)
「いきなりきょうから(お客さんが)入ってくるってことは難しいと思いますけどね。様子を見ながら……時間が長引いてくれるのはうれしい」
(牡蠣スタンド/店員)
「いつも(コロナ以前)は、これに入りきらないくらい入れてるんですけど、どうしても今この状況下なので」
こちらの店では、新型コロナ感染拡大後、カキの仕入れ、売り上げともに3分の1ほどになり、5月中旬から6月頭にかけては休業していました。
新鮮さが売りのカキは翌日に持ち越すことがないよう、週ごとに仕入れの数を決めています。
(牡蠣スタンド/中間末治 店長)
「流れを今週見てまた考えながらって感じですね」
高松ライオン通商店街にある居酒屋「ふるさと」です。
地元の食材を扱い、常連に加えて、関東・関西からの出張客が多く訪れるこの店は、県の時短要請が解除されても、すぐには客足は戻らないと言います。
(ふるさと/北村忍 店主)
「ほんとにまだまだ県外の主要な都市の方では厳しい状況が続く見込みなので、正直このライオン通りが栄えていくにはまだまだ時間がかかる」
売り上げは新型コロナ感染拡大前の半分程度になりました。
いまは、席の間隔をとったりパーテーションを発注したりして県の認証を受けられるよう準備を進めています。
(ふるさと/北村忍 店主)
「ワクチン接種が香川県にも十分なほど2回目が達成されるのが7~8割になってくると話は違うが、現時点ではまだそういう状況ではないので、明るい兆しは見えてない」