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「障害者に手を差し伸べて」西日本豪雨で娘と孫を亡くした遺族の思い 岡山・倉敷市真備町

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 西日本豪雨により岡山県倉敷市真備町で犠牲になった42人は、高齢者や障害者など避難時に支援が必要な「要配慮者」でした。遺族は「障害者に手を差し伸べてほしい」と訴えています。

 倉敷市の追悼式に参列した三宅常男さん(63)と妻の良子さん(65)です。

(娘と孫を亡くした三宅常男さん)
「明るい子どもたちだった。家族というか」

 三宅さんは次女の三宅遥さん(当時27歳)と、遥さんの娘・愛ちゃん(当時5歳)を西日本豪雨で亡くしました。

 2018年7月6日、遥さんは被災直前の心境をSNSにつづっていました。

(SNSの投稿)

「緊急速報が朝からなり続けてさっきもなって真備町避難してくださいて送られてくる。本当に早く雨止んでほしい」

「必要なものはかばんにつめて家にあったお菓子、水、愛のお薬も準備した。あとは避難するだけ」

 しかし、これ以上SNSが更新されることはありませんでした。常男さんによりますと遥さんは知的障害があり、愛ちゃんは自閉症で自力で夜中に逃げ出すのは困難だったといいます。

(娘と孫を亡くした三宅常男さん)
「地域の把握ができれば、中には車いすもいるし、1人じゃ難しい人もいるし、手を差し伸べてほしい」

 消防庁は2020年10月時点で岡山県の約14万3000人、香川県の2万9000人を「要配慮者」として登録しています。

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