四国化成ホールディングス(本社:丸亀市)が、「閉鎖循環式陸上養殖事業」への参画に向けた取り組みとして、シロアシエビの陸上養殖の実証実験を開始したと発表しました。
閉鎖循環式陸上養殖は、川や海とは接触せずに、施設内で水を循環させながら養殖する仕組みで、海面養殖と比べて気候の影響を受けづらく、海洋汚染のリスクも抑制できるため、環境負荷の低い持続可能な養殖方法として期待されています。
四国化成ホールディングスでは、2023年に養殖施設の設計や稚エビの受け入れを始め、出荷想定サイズ(体長15cmほど)まで育てることに成功したということです。
すでにエビの加工・販売に向けたテストマーケティングにも着手していて、2026年度中の販売開始を目指すとしています。
実証実験は、建材事業の研究開発拠点(香川県宇多津町)の試験棟をリフォームした施設で実施しています。
(20tの飼育水槽が1基、4tの飼育水槽が2基)
施設設計のノウハウに加えて、化学品事業で培った独自の水処理技術や化学分析ノウハウを水質管理に応用しているということです。
実証実験を担当している新規事業部の大林武留さんは「四国化成が培ってきた水処理技術と施設設計力を融合させることで、新たな食料生産モデルの確立に挑戦します。既存事業から見ると『飛び地』への挑戦ですが、将来的には四国化成の『水産部門』が地元の食文化を守る姿を夢見ています」とコメントしています。
四国化成ホールディングスは、今後のブランド化も視野に入れた展開を検討しているということです。