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【こつこつ防災】各地で大雨…新型コロナ禍の避難について考える

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。
 7月3日には静岡県熱海市で大規模な土砂災害がありました。7日は岡山県北部で「避難指示」が出るなど大雨の影響が続いていますが、今回は感染症対策が求められる今の避難について考えます。

(川西地区自主防災会/岩崎正朔 会長)
「この間の熱海じゃないですけど、この辺りも土器川が氾濫(はんらん)したり、ため池が決壊しだしたら、小学校や中学校に逃げている間に巻き込まれますから」

 岩崎正朔さんは香川県丸亀市の川西地区自主防災会で会長を務めています。
 岩崎さんは、学校や公共施設などの大きな避難場所の他に「的確に早く行ける避難場所」を、地域の自主防災会などが確保することが大切だと考えています。

(川西地区自主防災会/岩崎正朔 会長)
「近くの民間の施設や高台に逃げるために民間の施設をウォッチングしないといけない、事前にね。ここの1番は『内田紙工』といううちわを作る工場なんですけど、工場の2階を使わせてもらうようにしている」

 川西地区自主防災会は以前から地域の民間企業などに協力を呼び掛けていましたが、今さらにその動きを進めようとしています。その理由が新型コロナです。

(川西地区自主防災会/岩崎正朔 会長)
「避難者同士の密にならないようにしないといけない」

 2021年3月の防災訓練では、人と人の間隔を開けたり、仕切りをつけたりと感染症対策を踏まえた避難所の設営の手順を確認しました。

 丸亀市は密を避けて避難所を運営しようとした場合、1カ所に収容できる人数がこれまでの半分ほどになるとみています。

(川西地区自主防災会/岩崎正朔 会長)
「今までだったら200人くらい収容できていたのが、うーんと狭くなってくるから違うところを、また新たなところを探してね、ここに20人くらいと小刻みに作っとかないといけない」

 さらに、特に衛生面での配慮が求められる今の避難では「水の確保」が重要だと感じています。川西地区自主防災会は水を入れるタンクなどを新たに購入しました。

(川西地区自主防災会/岩崎正朔 会長)
「手をよく洗いなさいというのはいいことだと思う。そうなるとお水がものすごいいるんだよ」

 この他、消毒液やマスク、ゴム製の手袋など、新型コロナ禍での避難に向けた備えを進めています。

 7日、岡山県北部では土砂災害の危険が高まっています。避難場所の確認をしてください。

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