防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。今回は家庭でも楽しく防災を学ぶことができる「かるた」を紹介します。
(道久礼子さん)
「遊びと同時に防災というのをいろんな知識を身に付けてもらいたいと思ったのが、かるたを作った理由ですね」
「防災かるた」を考案したのは、道久礼子さんです。「子どもたちの防災」について考える中で、学校では避難訓練などをしているものの、家では防災の取り組みが少ないと感じたそうです。
(道久礼子さん)
「伝えるのは周りの大人だと思うんですよね。伝えてるのかなっと思ったら、親って結構学校任せなところがあって。『学校で防災訓練』が災害のイメージではなくて、もうちょっと家庭の心地いい、楽しいイメージで災害がイメージできたらいいなと」
道久さんは幼い子どもでも学べるようにと「かるた」を考えました。たとえばこちら……
『ゆれたとき あたまかくして だんごむし』
(道久礼子さん)
「頭隠して、まるまってと言うよりは、ダンゴムシになってという方がわかりやすいかなと」
「かるた」は災害に備えて準備しておくことや、いざという時に取るべき行動を分かりやすい文言や絵で表現しています。
道久さんは学童保育などで出張講座もしています。
(道久礼子さん)
「何度も何度もかるたあそびをするうちに、あっという間に書いている内容を覚えてもらえると思った。もし潜在意識となって、大きくなった時にあんなこと言ってたなと、それが災害時に役立ってもらえるといいなと」
「整理収納アドバイザー」でもある道久さんは「整理収納」と「防災」には共通点があると言います。
(道久礼子さん)
「ちょっと先の未来をより安全に快適に暮らすために整理収納があるのかなと思いますね。暮らしの中でもし災害が起こったときに家の中が整ってるということでどれだけ災害時に安全に避難できたり安全だったりするか、基本はいつもの暮らしが安全であるということ」
そのため、かるたには「防災」のほかに「整理収納」や「防犯」の絵札もあります。
(道久礼子さん)
「遊びで終わらせずに、そこからまた一つ得られるものにつなげていって、最終的に何かあったときに、自分で自分の身を守れるようにしてもらいたいと思います」
この「整理収納・防災・防犯かるた」は「整理収納教育士」のホームページから購入することができます。(8800円・税込み)
絵札は大きく作られていて、小さい子は絵本感覚で楽しむことができるそうです。大人も一緒にかるたをすることで「きょう変な人を見た」など気づきにつながります。楽しみながら防災を学ぶのは良さそうです。