先週以降、西日本を中心に連日大雨が降っています。これまでの雨で岡山・香川でも地盤が緩んでいる所があるため、少しの雨でも土砂災害が発生する恐れがあります。今回は大雨の時に気をつけるべきことについてお伝えします。
11日夜に降り始めた雨。西日本から東日本にかけて広い範囲で記録的な大雨になっています。岡山県では14日から15日にかけて、岡山市や津山市、井原市などの全域または一部に警戒レベル4の「避難指示」が発令されました。
香川県では、2市1町で警戒レベル3の「高齢者等避難」が出され、合わせて十数人が避難所に避難しました。
自治体が出す「避難情報」は2021年5月から新しくなっています。
今回、広島県などで出た警戒レベル5の「緊急安全確保」は既に災害が発生している状況や命の危険が迫っている状況で出されます。そのため、1つ前の「避難指示」の段階で必ず避難することが大切です。
高齢者など避難に時間がかかる場合は「高齢者等避難」で避難します。ただし、この「避難」は避難所に行くことだけではありません。
(香川県危機管理課/頼富大空 主事)
「避難とは難を避けること、つまりは安全を確保することです。安全な場所にいる方は避難場所に行く必要はありません」
家の2階や3階などへの垂直避難や近隣のホテルや旅館、知人の家などに行くことも「避難」に含まれます。また、50センチ以上浸水している場合、歩いての避難が困難になってしまうため外に出ることが危険な場合もあります。
では、避難するときの注意点です。手を自由にするために持ち物はリュックで、長靴ではなく、運動靴を履いてください。長靴は中に水が入って重くなるためかえって危険です。また、氾濫した水は濁っているので棒や傘で足元を確認しながら移動してください。
雨のピークは19日で、22日ごろまで降り続く予想ですので、自治体が出す情報に注意してください。