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【解説】東京五輪効果で子どもからスケボーなどに熱視線!最新の習い事事情

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 東京オリンピックの影響でスポーツを習い事として始める子どもが増えています。

 東京オリンピックで初めて正式種目となった「スケートボード」や「スポーツクライミング」。

 日本は「スケートボード」4種目で金3個、銀1個、銅1個を獲得。また、「スポーツクライミング」では銀1個、銅1個を獲得しています。

 こうした新しい競技が今、子どもたちから熱視線を浴びているんです。最新の習い事事情に迫ります。

堀米雄斗選手に憧れる小学生も

(買い物客の小学3年生は―)
「かっこいい。かっこよくて憧れた」

(買い物客の小学5年生は―)
「オリンピックに出るようになってからは、一つの種目としてスポーツとしてできたから、やってみたいと思った」

(ムラサキスポーツ イオンモール岡山店/大社龍輔 副店長)
「オリンピック後は小学生がかなり増えております」

 スケートボードやBMXなどアクションスポーツの用品を専門に取り扱う「ムラサキスポーツ」ではスケートボードの板や車輪がついたセット商品など、合わせて約200種類を販売しています。

(ムラサキスポーツ イオンモール岡山店/大社龍輔 副店長)
「新型コロナ前と比べてソーシャルディスタンスが保たれるスポーツとして人気が上がったので、約2倍ぐらい(競技)人口が増えまして、オリンピック後から若年層を中心に20~30パーセント増えております」

 スケートボードを始めるためにはボードの他、ヘルメット、ひじ、ひざ、手首のプロテクターが必要だといいます。2万円以下から揃えられるということです。

(ムラサキスポーツ イオンモール岡山店/大社龍輔 副店長)
「頭もそうですけども手足・手首をけがすることが多い競技なので、正式な競技でも18歳以下は必ずヘルメットの着用の義務もあるので、必ず若年層の方はしてほしいです」

 気になる練習場所は?――

 ムラサキスポーツによると岡山県では岡山市南区の山田グリーンパークなど、6カ所で練習することができます。

 香川県では高松市の高松朝日グリーンパークなど3カ所あります。

(ムラサキスポーツ イオンモール岡山店/大社龍輔 副店長)
「公道や禁止されている公園も多いので決められたところで決められたルールで滑ってほしいですね。できれば自治体や市区町村単位で環境を整えていただくとうれしいですね」

 スケートボード教室には中学生のコーチも――

 倉敷市にある「FAVORITE SURFSKATE PARK」では、小学生の子どもを対象にしたスケートボード教室を開いています。(小学生向けスケートボード教室:月額7700円 レッスン月2回&いつでも施設使い放題)

(FAVORITE SURFSKATE PARK/友田裕也 オーナー)
「日本人でも世界の舞台で活躍できるっていうスポーツだと認知されて良かったと思います。以前の2~3倍には増えたと思います」

 この日行われた教室には小学生4人が参加しました。

 オーナーの横では中学生もコーチとして教えています。

(コーチ 中学2年生/竹内哉斗さん)
「小学2年生から(している)。少しでもスケートボードの魅力を知ってほしいからです」

 こちらでしているのは「ジャンプ」の練習。まずは小さい障害物を乗り越えるところから始めます。スピードが出てしまうと恐怖心から後傾姿勢になりかえってバランスを崩してしまいます。

(FAVORITE SURFSKATE PARK/友田裕也 オーナー)
「間違いなく小さい頃からやってる方が早いですね覚えが。ほとんどの子が最初、怖がります。絶対転ぶ競技なので、転んだのは痛いけど恐怖心も含めて乗り越えて上達していく感じだと思います」

(教室に参加した小学5年生は―)
「オリンピックをみてかっこいいなと思ったから。オリンピックで金メダルを取りたい」

(教室に参加した小学3年生は―)
「(憧れているのは)堀米雄斗選手です。世界一のスケーターになって宮大工になることです」

(教室に参加した保護者は―)
「新型コロナでだんだん体重が増えてきてダイエットさせようと思ってスケボーちょうどいいなっていうので、お母さんもできるようになってからだったら、上から言えるかなっていうので(私も)始めました。親子でできる一緒の時間としてスケボー通してできたらと思っています」

(小学5年生の息子は―)
「うまくなりたい」

小さな手足をめいっぱい使って登る3歳児の姿も

 2019年に高松市にオープンしたボルダリングジム・スタンスもオリンピックの効果を感じています。

(スタンス/西尾有生 代表)
「オリンピックが開催されてどのような流れになるか分からなかったんですけど、思った以上の反響があったのかなと思いますね」

 「スタンス」ではオリンピックのあと、子どもの習い事などとして利用する人が増えたそうです。

(利用客は―)

「やっぱり新しい人が来られている感じがありますよね」

「結構多くなった。お客さんとか初めて来る人も多くなった。(五輪は)迫力がすごかったですし、日本人選手がメダルを取ったのが感動しました。すごかったです。もっと頑張らなきゃというのは思いました」

 小さな手足を目いっぱい使って登る女の子は「オリンピック」が目標になったようです。

(お父さんは―)
「いま3歳です。野中選手の名前も覚えて、もうオリンピックに出る出るって言ってます」

 「スタンス」では新型コロナが落ち着けばさらに利用者が増えるのではと期待しています。

(スタンス/西尾有生 代表)
「話だけ聞きに来たりとか、チラシだけ取りに来るという方も結構いたので、コロナが明けてから始めてくれる方がいたらいいなと思いますね」

小さい頃から習い事を始めるメリットは?

 小さい子どもさんが習い事として始めるケースが増えているようですが、小さい頃から習うことのメリットはどこにあるのでしょうか。

 子どものスポーツ学に詳しい就実大学教育学部の飯田准教授は幼児期~小学校低学年にかけては、神経の発達が著しく動作の習得が早いということで、小さい頃から習うことでスポーツに必要な感覚を習得しやすいとしています。

 幼児期から日常の遊びの中でさまざまな運動遊びを経験させて、いろんな感覚を身に着けることが大切だということです。

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