文部科学省が2021年5月に小学6年生と中学3年生を対象に実施した全国学力調査の結果が31日に発表されました。全国学力調査は、2020年度は新型コロナの影響で中止になったため、2年ぶりの実施となりました。
香川県では小学6年生と中学3年生、約1万6千人がテストを受けました。小学校では「算数」は全国平均を上回り、「国語」が全国平均を下回りました。「国語」は2年前の前回は全国平均を上回っていましたが、今回は「書く」「読む」など全ての領域で下回りました。
中学校は「国語」「数学」ともに全国平均を下回りました。国語・数学ともに約90パーセントの問題で無回答だった割合が全国平均より多くなりました。特に文章や言葉で答える問題で無回答が多かったということです。
香川県教育委員会は、教科を問わず読む力・書く力に課題が見つかったとして、自分の考えを表現する授業や読書活動を推進することで改善を図りたいとしています。
新型コロナの学習への影響については「勉強について不安を感じた」と回答した割合が小・中学校ともに全国平均を上回りました。県教委はスクールカウンセラーやICT学習の活用を通して精神面・学習面両方のケアをしていくということです。