視聴者の皆さんの声をもとにニュースをお届けする「みんなに聞いてみた」。
今回のテーマは「子どもにさせたいスポーツは?」です。ここ数年、卓球が人気を伸ばしています。そのスポーツの教室で、人気の秘密を聞いてみました。
トップチームの監督が子どもたちに指導
卓球Tリーグ・岡山リベッツが運営する卓球スクールは、3年前に開校して以来、毎年会員が増えているそうです。トップチームの監督を務める白神宏佑監督も、子どもたちに指導をしています。
(岡山リベッツ/白神宏佑 監督)
「350名くらいの会員さんがいま卓球をやっている。またその他に、卓球台だけを借りに来た方とかも最近多くなってきました」
(スクールに通う小学6年生は―)
「チームメートとも仲良く話したりできて、試合で勝ったりして楽しくなります」
(4歳と6歳の子どもの父親は―)
「あいさつができるようになったかなっていうのが正直一番思うところで、自分も卓球、スポーツを通じて、社会に出ても礼儀作法だとか、スポーツをやってるからこそ味わえる達成感だったりっていうのを、自分自身感じた部分があって」
なぜ卓球が選ばれているのか
オリンピックでのメダル獲得やプロリーグのTリーグが設立されるなど、盛り上がりを見せる卓球。
日本中学校体育連盟に加盟している生徒数を見ると、少子化などの影響で野球やサッカーなどの人口が減っているのに対して、卓球は10年前と比べて約2万人も増えています。なぜ今、卓球を選ぶ人が増えているのでしょうか。
(岡山リベッツ/白神宏佑 監督)
「まず一つ『始めやすい』っていうのがあると思うんですね。机にティッシュボックスを立てて、ボールとラケットがあれば遊びでもできるのが卓球ですので」
教室には白神監督の2人の息子も在籍しています。
(白神監督の息子/白神悠惺くん[6歳])
「(Q.卓球のどんなところが面白いですか?)スマッシュです!」
(岡山リベッツ/白神宏佑 監督)
「誰でもできるというか、体の大きさとか身体問題に関わらず誰にでもできるし、小さい子でもやろうと思えばできるので」
大人にも人気
さらに、リベッツの教室には大人も在籍しています。平日の午前中を中心に一般向けの教室が開かれていて、さまざまな年代の人が卓球を楽しんでいます。
(通っている人[70代])
「まだ『ピンポン』っていうころからやっている。簡単だし楽しいし、皆さんとお話もできるし」
(通っている人[50代])
「子どもが大きくなって、老後に楽しめる趣味が欲しいと思って始めた。大人になってから始めた方が多いので、同じように成長して良くなったねって言い合ったり」
子どもだけでなく、老若男女が一緒に楽しめる卓球。その手軽さから、今後もさらにプレーする人は増えるかもしれません。
(岡山リベッツ/白神宏佑 監督)
「まず始めてみてやってみて、合う合わないはあると思うんですけど、そこから親御さんが判断していただいて、卓球をやらせるとかやらせないとかしてもらったら良いと思う」
手軽さであったり、誰でも一緒にできる、というのが人気の秘密のようです。
「子どもにさせたいスポーツ」アンケート結果は――
パークKSBアプリのアンケートには548人の回答をいただきました。
まずは子どもがいる人を対象に「子どもに今後させたいスポーツ」を聞いたところ、3位はテニス、2位が野球、そして1位は水泳となりました。今回、卓球は6位という結果でした。
水泳をさせたい理由としては「体力の向上」や「自分が泳げないから、子どもには泳げるようになってほしい」などの声がありました。
また、「自分の子どもがしている、またはしていたスポーツ」を聞いてみたところ、結果は「させたいスポーツ」とほとんど同じになりました。
さらに、「子どもにスポーツをさせて良かったこと」について聞いてみたところ、「子どもが『礼儀正しい』と褒められることが増えた」、「子どもの交友関係が広がった」、「保護者同士も仲良くなって、子どもが卒業した後も交流が続いている」などがありました。
一方、「子どもにさせてみたいスポーツは?」の質問に「特にない」と答えた方が多かったんです。その理由で一番多かったのが「自分がやりたいことをやってほしい」でした。
始めやすいスポーツもたくさんあるので、いろいろな競技を「まずはやってみる」ことで、好きなことを見つけられると良いですね。