防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」。今回は「防災教育」です。大学と連携しながら防災教育をしている小学校を取材しました。
高松市の屋島西小学校では2020年から香川大学と連携して児童の発達段階に合わせた防災教育のプログラムを作っています。
この日は防災について研究している香川大学の教員たちが授業をしました。
(授業の様子)
「場所の問題で日本は自然災害が多い国です。東日本大震災の映像をテレビとかで見たことがある人?」
授業を受けている子どもたちの多くは東日本大震災の後に生まれました。
屋島西小学校では年に3回避難訓練をしていますが、子どもたちが災害を自分事として捉えられていないという課題がありました。
(香川大学 地域強靭化研究センター/高橋真里さん)
「自分たちが住んでいるところを知るところからプログラムしていますので、より自分のこととして捉えてもらえると思います。教科書じゃないこと、子どもたちにより興味を持ってもらえると思いますし、より地域特性を生かしたような授業の取り組みにしています」
今回の授業で子どもたちは通学路の中で危険な場所を探したり、小学校の校区にある防波堤など地域で実施している対策を学んだりしました。
また、低学年は地震が起きた時の身の守り方、高学年は東日本大震災の話をもとに災害から自分たちが住む地域を守る方法を考えるなど、子どもたちの発達段階に合わせたプログラムも用意されました。
(5年生の担任/高原佳那 教諭)
「専門家の方ということで私たち教員が伝えられないことも結構あると思うんですけど、そこをまた詳しい専門的な視点で教えていただけるので、より身になる授業ができるようになるのではないかと思います」
(児童は―)
「絶対とは限らないけど地震の怖さとかがわかったので」
「あんまり知れないことを知れてよかったと思います」
香川大学は今後、他の小学校とも連携して「防災教育」の取り組みを広げていきたいとしています。