2019年、戦国武将の子孫に当たる男性が香川で初めての戦国祭りを開催しました。その後、「戦国祭り」は新型コロナの影響で2年連続中止になりましたが、男性は3年ぶりの開催に向けてPRを続けています。
2022年元日。高松市十川東町にある飲食店「十河の郷」には、初日の出を拝む甲冑（かっちゅう）姿の人々が。2017年から毎年行われているこのイベントに2022年から加わったのが、新たに結成した「十河城鉄砲隊」です。
2年連続中止になった「十河戦国お城まつり」
「十河の郷」は戦国時代に讃岐を治めていた十河氏の居城があった場所に建てられています。
子孫に当たる十河延康さんは、先祖の歴史を後世に伝えるだけでなく多くの人が楽しめるようにと、2019年に香川で初めての戦国祭り「十河戦国お城まつり」を開催しました。どんどんその輪を広げようと計画していましたが……
（戦国武将の子孫／十河延康さん）
「いろんなイベントが全部中止になりましたんでね……」
「十河戦国お城まつり」は新型コロナの影響で2020年、2021年と2年連続で中止になりました。
（戦国武将の子孫／十河延康さん）
「今年は是が非とも、今まで中止になってた分、何とか開催していきたいと思いますね」
祭りのPRも兼ねて「十河城鉄砲隊」を結成
3年ぶりの開催を目指す十河さんが祭りのPRも兼ねて結成したのが「鉄砲隊」でした。鉄砲隊のメンバーは十河さんら7人。先輩でもある「高松城鉄砲隊」のもとで火縄銃の扱い方などを学び、練習を積みました。
2021年11月には坂出市で行われたイベント「坂出センゴク歴史絵巻」で初めて演武を披露。12月には高松市の町歩きイベント「高松まちかど漫遊帖」で、十河城を訪れた人に演武を見てもらいました。
（町歩きの参加者は―）
「良かったですね。ここ初めて来たんですけど良かったですよ」
（高松まちかど漫遊帖 ガイド／水野さゆりさん）
「正装で参加していただいて非常にありがたかったです」
2月27日には十河一族ともゆかりが深い前田城跡で、城主の供養祭も兼ねた鉄砲隊の演武が行われました。
（戦国武将の子孫／十河延康さん）
「風が強いんで本当これは不発が出るかなと思いよったんですけど、何とかうまくできました。（Q.2022年の戦国祭りについては？）新しいことを続々と考えていっているんですが、いつも考えるだけでまだ実行できてないんでね。ぜひとも今年はそれを実行できたらいいんじゃないかと思います」
3年ぶりの戦国祭り開催を目指して、鉄砲隊のPR活動は続きます。2019年以来となる「十河戦国お城まつり」は2022年11月に開催予定です。
