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1回誰かに相談を!特殊詐欺被害者の6割は「手口知りながらだまされた」岡山県警

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 岡山県の特殊詐欺の被害件数は2021年の同じ時期の約2倍に増えています。手口を知りながら被害に遭う人が多いことが分かりました。

 「それ本当ですか? まずは一回誰かに相談」。優しそうな女性の手を握り力強く守る警察官。特殊詐欺被害の防止を訴えるポスターです。

 イラストを手掛けたのは、山陽学園高校3年の植田紗英さんです。
 得意な美術で社会貢献ができないかと1カ月かけて制作し、警察の特殊詐欺被害防止の広報イラストに採用されました。

 20日は岡山中央警察署の宮本保署長から植田さんに感謝状が手渡されました。植田さんのイラストを元に懸垂幕も作られ、警察署の入り口に掲げられました。

(山陽学園高校3年/植田紗英さん)
「(懸垂幕を見て)すごくうれしい、うれしい気持ちでいっぱいです。詐欺に遭わないように、警察の方々に頼ることも必要だと感じてほしいです」

(記者リポート)
「岡山県の特殊詐欺の被害は2021年にくらべて倍増しています」

 2022年1月から3月末までに岡山県警が認知した特殊詐欺は55件で、被害額は約1億3140万円です。

 件数は2021年の同じ時期と比べて2倍以上です。

 手口としてはオレオレ詐欺が減った中、公的機関などをかたった還付金詐欺が26件と、2021年から22件増えて2022年最も多くなっています。

 岡山県警は2021年特殊詐欺の被害者にあった111人に聞き取りを行いました。

 86%の人は「特殊詐欺を知っていた」と答えました。

 知っていたと答えた人のうち、60%の人は「手口を知っていたがだまされた」と回答しました。

 また、犯人から電話などの連絡があったときに誰かに相談したかという質問には63%の人が「相談するという発想が浮かばなかった」と答えました。

(岡山中央警察署 生活安全課/森元寛英 課長)
「いざ自分の所に電話がかかってくるとだまされてしまう。そういう時は、1回誰かに相談して、ひと呼吸置くことが大事だと思っています」

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