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人工の水を使って陸上養殖 独特の甘み魅力の「理大ハタ」初出荷 岡山理科大学

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 理大ブランドの陸上養殖、14番目は「ハタ」です。岡山理科大学が人工の水、好適環境水を使って養殖した「理大ハタ」が初めて出荷されました。

(岡山理科大学 工学部/山本俊政 准教授) 「やっと彼女(理想の魚)に出会えた。国内の閉鎖循環式の陸上養殖でも十分コストペイできる魚種の一つ」

 岡山理科大学の生命動物教育センターでは2019年12月から理大ハタを養殖しています。

 真水に最低限の電解質を溶かした「好適環境水」を使っていて、海での養殖より早く10カ月で出荷サイズにまで成長しました。  10カ月時点での生存率は85パーセントで想定を上回る高水準でした。

 23日は約1キロに育った理大ハタ30匹を岡山市中央卸売市場に向けて出荷しました。  年内に約1000匹を出荷する予定です。

(記者) 「こちらが理大ハタの料理です。特に山本准教授がお薦めなのがこちらのあぶった皮です。食感はコリコリとしていてハタ独特の甘みがあり、とてもおいしいです。酒のさかなにぴったりですね」

 理大ハタのタタキや漬けに理大ウナギのかば焼きを加えたセット商品「おかやま理大づくし」が、天満屋岡山店や天満屋のネットショップでお歳暮商品として販売されます。 (税込み5400円・200セット)

 岡山理科大学は2019年9月、モンゴルの首都ウランバートルにサテライトオフィスを開設し、岡山市での実験に先行して理大ハタの養殖実験を始めました。

 2020年に入って、新型コロナウイルスの影響で山本准教授がモンゴルに行けなくなりましたが、SNSで現地スタッフと細かく連絡を取り合いながらモンゴルでの実験を進めています。

(山本俊政 准教授) 「モンゴルプロジェクトの苦労の連続から始まっているので感無量。しかもこんな素晴らしい彼女(理想の魚)に会えて、ウナギに次ぐ社会実装のできそうな魚が出てきたこと自体が、更にこれからの実用化の弾みになる」


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