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岡山・備前市日生町で「環境保全」学ぶ修学旅行 京都の中学生が底引き網漁を体験

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 京都府の中学生が修学旅行で岡山県備前市を訪れ、底引き網漁などを体験しました。修学旅行先に備前市が選ばれたのは、地元の漁師たちの「環境保全活動」が理由でした。

 8日から修学旅行で備前市日生町に滞在しているのは、京都府の南宇治中学校の3年生90人です。

 生徒たちは9日朝、底引き網漁を体験するため頭島の港を船で出発。網を仕掛けて30分後、引き揚げてみると、そこにはチヌやサメなど日生の海に住むいろんな生き物がかかっていました。

(生徒は―)
「ナマコですナマコ。めっちゃぬるぬるしてます。下のへん、ざらざらしてる」

 また、とれたてのイカやエビを海の上で味わっていました。

(生徒は―)
「イカ食べました。なんか普段はゴリってするのに、今回はぬるっとしてました」

 南宇治中学校の修学旅行は2020年まで長野県でスキーをするのが恒例でした。しかし、2021年、新型コロナ感染対策として一般の客も訪れるスキー場に行くことを断念。新たに「環境保全」をテーマに修学旅行の行き先を考え直し、日生町を選びました。

(南宇治中学校/吉田真子 副担任)
「新しく修学旅行どうしようかって思ってるときに、ここの取り組みを知って、アマモ再生とかの取り組みも知って(日生町を選んだ)」

(記者リポート)
「こちらがアマモです。魚が卵を産み付けたり稚魚が育ったりする、いわゆる『海のゆりかご』の役割を果たしています。ここ日生町では地元の漁師らが、アマモの種を取り出して海底に植え付ける保全活動を30年以上続けています」

 公害や気候変動で数が減り30年前には12ヘクタールしかなかった日生町のアマモ場を、この活動によって200ヘクタール以上にまで回復させました。

 生徒たちは日生町の海を守る活動や環境問題について、体験を通して考えていました。また、頭島に漂着した海ゴミでキーホルダーを作り、ごみ問題についても学んでいました。

(生徒は―)
「海行きたかったから、見られて楽しかったです。きれいでした」
「備前市の環境問題とかに向き合っていくのは都市とか行くよりも有意義なことだと思うし、この修学旅行はとても楽しい」

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