6月からペットショップなどで販売される犬や猫にマイクロチップの装着が義務化されました。犬の殺処分数が全国ワーストだった香川では、「ペットを不用意に飼う人が減るのでは」と期待の声も聞かれました。
香川県では犬の殺処分数が2020年度まで7年連続で全国ワースト。2020年度は570匹が殺処分されました。
この状況を改善しようと香川県と高松市が3年前に設置したのが、保護された犬猫の譲渡などに取り組む「さぬき動物愛護センター しっぽの森」です。
(記者リポート)
「譲渡会が行われています。『しっぽの森』では、扱っている全ての犬や猫にマイクロチップが挿入されています」
(さぬき動物愛護センター/粂川美千代 次長)
「こちらからお譲りする際には、開所当初からなんですが、全頭マイクロチップを挿入させていただいて、登録に関しては飼い主さんにお願いしています」
マイクロチップは、直径2ミリ、長さ10ミリほどの円筒形で、それぞれ個体を識別するための15桁の番号が登録されています。この番号から飼い主の氏名や住所が分かる仕組みです。
動物愛護法が改正され、6月からペットショップなどで販売される犬や猫にはマイクロチップを装着することが義務付けられました。
飼い主になった時には、登録している情報を変更する必要があります。この時、オンラインなら300円、紙での申請には1000円の手数料が掛かります。
災害時などで迷子になったペットが、飼い主のもとに戻れるようにと行われた義務化ですが、譲渡会に参加した人からは、捨てられる犬や猫も減ってほしいという声が聞かれました。
(譲渡会に参加した人は―)
「(Q.マイクロチップ義務化で改善されるでしょうか?)されてほしいですね」
「不用意に飼う人が減るんじゃないかと思います」