次世代の物流や移動手段として注目が集まります。香川県坂出市で「空飛ぶ車」の試験飛行が行われました。
(記者リポート)
「空飛ぶ車が離陸しました。垂直方向に上って行っています。堂々とした飛行です」
試験飛行を行ったのは倉敷市の水島地区で航空宇宙分野の研究を行う一般社団法人「MASC」です。次世代の移動・物流手段として「空飛ぶ車」の研究・開発を進めています。
2人乗り、全長は約5.7mの機体は中国の企業が開発したもので、最大積載量は250kg、150cmのプロペラ16枚で空を飛びます。
2021年6月に岡山県笠岡市で初めて試験飛行に成功し、今回が全国で6カ所目、7回目のフライトです。
これまでで最も重い80kgの米袋を積んで、約700mの飛行に成功しました。将来的には瀬戸内海の離島などへ医療品を配達したり、人を輸送したりすることをめざしています。
(実験を見学した人は―)
「やっといろんな夢が実現したかなあと思うので、これから先が楽しみです」
(一般社団法人MASC/桐野宏司 理事長)
「島民の皆さん方の利便性を考えて、物の物流、人の移動、そういうものをこれからお手伝いさせていただければ」