岡山県笠岡市で空中を移動する「空飛ぶ車」の屋外試験飛行が日本で初めて行われました。
(記者リポート)
「今、空飛ぶ車が離陸しました。あいにくの雨模様なんですが非常に安定して飛んでいます」
航空宇宙産業の開発を目指す倉敷市水島地域の研究会「MASC(マスク)」が行った試験飛行です。
機体は、中国のドローンメーカー、イーハンが作ったもので、全長5.7メートル、最大積載重量は220キロ、2人まで乗ることができます。価格は約3000万円です。
MASCは5月、「空飛ぶ車」の無人飛行の許可を国交省から取得し、5月31日から試験飛行を行っていました。日本での屋外飛行は初めてです。機体の操作はすべて遠隔で行われます。そのため……
(記者リポート)
「こちらの機体、中が特徴的なんです。アクセルもブレーキもハンドルもありません。あるのはただモニターのみ、そして座り心地は非常にゆったりとしていてとても心地いい」
空飛ぶ車の最長飛行距離は35キロメートル。人の輸送や瀬戸内海の島々への物資配達、迅速な医療品の供給などさまざまな分野で活用が期待されています。
MASCは2025年の大阪万博で人を乗せて運行することを目指し、試験を重ねたいとしています。
(MASC/桐野宏司 理事長)
「日本で初めてできたということで我々も苦労したかいがあった。フライングカーで来ると時間短縮になるこういう面では、物流の関係でもこれからいろいろ活性化できると思う」