ニューヨークを中心に創作活動を行うアーティストの作品の展示会が、高松三越で開かれています。
（瀧川奈津希リポート）
「こちらの作品、奥行きがあるのを感じませんか。少し移動してみると分かるのですが、版画で3枚ほどに増やした絵を重ねることで立体感を演出しています」
シリコーンを配合した接着剤で複数の絵を重ねる独特の3D技法を使った「ニューヨーク3Dアート」作品です。高松三越では、「ニューヨーク3Dアート」の巨匠、チャールズ・ファジーノさんの作品約40点を展示しています。
ファジーノさんはディズニーやワーナーブラザース、メジャーリーグなどとタイアップした作品を手がけています。
エンゼルス・大谷翔平選手の直筆サインが入ったボール「ハンドペイント・ベースボール OHTANI2021 MVP」は、「SHO TIME」の部分が3Dになっています。
「トム＆ジェリー・イン・ジャパン」は、トムとジェリーが、北海道から沖縄まで日本の名所を訪れている様子を色鮮やかに描いています。
（瀧川奈津希リポート）
「四国八十八か所をジェリーたちがお参りする様子もあります。とても愛らしいです。」
「カム・フライ・ウィズ・ミーNY」は、ニューヨークの街全体を表現した作品です。
ニューヨーク在住のファジーノさんは、作品を通して現代の街や人の様子を後世に残していきたい、という思いで手がけたそうです。
東京タワーにパリのエッフェル塔、ロンドンの時計台など、各国を象徴する建物などが立体的になっている作品「ワールド・トラベリング」は、コロナ禍で制作されたものです。「早く世界中を自由に旅できるようになってほしい」という思いが込められています。
チャールズ・ファジーノさんの作品の展示会は、8月2日まで高松三越の本館1階で開かれています。
