事件現場に残された証拠を集めて調べる「鑑識活動」に携わる警察官が開発した新たな技術の発表会が香川県警で開かれました。
発表会は鑑識の技術を高めるために香川県警が毎年行っているもので警察本部や各警察署の鑑識課員ら25人が発表しました。
鑑識課の荒川博之警部補は、絵画などの美術品を証拠として撮影する時、スペースが狭く照明をうまく使えなかった経験を基に新たな機材を開発しました。
(香川県警 鑑識課/荒川博之 警部補)
「千手観音ならぬ、四手ライト。被写体に向けて自分のライトの角度を調節しながら写真撮影をすることができます」
より少ない人数で効率的に撮影できるといいます。
(香川県警 鑑識課/荒川博之 警部補)
「一人で活動ができるように自分の体に全てのものを着けるしかないかなと。被害者の方々の被害を回復するというのが目的でありますので それに一役買えるのが喜びであります」
このほかにも、採取が難しいとされる「ぬれた足跡」を簡単に採取できるシートや、人気アニメ「名探偵コナン」のエピソードを参考にしたビタミンB2を発光させ指紋を見えやすくする研究などが発表されました。
(香川県警 鑑識課/大林智彦 次長)
「それぞれの鑑識の者が創意工夫をしている。その創意工夫を発表することによって、次の現場でそれを生かして事件解決につなげていければよいと考えております」
特に優秀なアイデアは警察庁の発表会で披露するほか、実用性の高さが認められれば実際の鑑識活動にも採用されます。