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「秋は少し寂しい気持ちになるのはなぜ?」 医学部教授に聞いてみた 香川【みんなのハテナ】

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 Park KSBアプリに皆さんから寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。今回は「秋になると感じる心の違和感」についてです。

「秋は少し寂しい気持ちになるのはなぜ?」(高松市 モモミルさん 45歳)

 皆さんも同じような感覚になったこと、ありませんか? この疑問について香川大学医学部・臨床心理学科の竹森元彦教授に聞いてみました。

「(秋は)失った感じがすごくある。春はやっぱり生まれてくる感じ、夏は活性化する感じ、それが突然秋になるとなくなってしまう、それは喪失とすごい関係している」

 竹森教授が「寂しく感じる」要因の一つにあげたのが「気候的な要因」です。春から夏にかけては、日差しが強くなったり、気温が高くなったりなど、身体的に刺激を受ける場面が多くなります。

 しかし、秋になってくると日差しは弱まり、日中の時間が短くなるなど、身体的に受ける刺激が少なくなります。

「強い刺激っていうのは、非常に体が感じる。日差しが弱くなってくるとか、色が微妙に変わってくるとかっていうのは、非常に感じ取りにくい」

 さらに、竹森教授はそれぞれの「季節の特性」も要因にあげています。

 春は「出会い」の季節。生活面でもいろいろな変化があり、質・量ともに多くの刺激を受ける季節です。夏にかけては気候的な要因も合わさって、刺激はだんだんと蓄積されていきます。

 一方、秋になるとだんだんと刺激が少なくなります。このことで生まれる心の「余白」が、寂しさになっているのではないか……というのが竹森教授の見解です。

「余白のところをどう楽しむかっていうのは秋なのかも、そこが喪失した、幻想だった、本当だったのかなっていう揺らぎみたいなところが、秋のもの悲しさなのかもしれない」
「なんか寂しいな、なんで寂しいんだろうと、ちょっと自分なりに、そこを投げ捨てない。ちょっと抱えてみるっていうのも大事なのかもしれない」

 「心の余白」があることで、自分の深層心理や欲求が表れやすくなる……というのが竹森教授の考えです。その余白を埋めるように「芸術」や「読書」「スポーツ」などに取り組む人がいるため、秋は「○○の秋」と呼ばれることが多いのかもしれません。

「自分たちの中にある、奥の方に眠っている感情っていうのが湧いてくるんですよね、無意識に近いものなので。素直に向き合うというのが、確かに秋はしやすいかもしれない」

 自分と向き合って、いままでと違うことをやってみると新しい自分に出会えるかもしれません。

「確かに失われていくっていう感じはすごいあるんですけど、同時に失われていることを補う形で、いろいろな想像力が働くのが秋。もの悲しいのも悪いことじゃないと、そこをうまく無意識からのメッセージとして受け止めていければ。ちょっと楽に生きれる時期、楽になっていけるかもしれない」

 ただし、どうしても寂しさが紛らわせられない、気分が落ち込むという場合はクリニックや専門の機関に相談してみるのもいいかもしれません。

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