約2年半ぶりに国際線が運航再開です。新型コロナウイルスの影響で運休が続いている高松―ソウル線が11月から週3往復の定期運航を再開することになりました。
(エアソウル/金玉鉉 日本地域本部長)
「訪日韓国人の需要の拡大が予測されているので、先に高松路線を運航再開することに決定しました」
7日午後、香川県の池田豊人知事と韓国のアシアナ航空の子会社「エアソウル」の日本地域本部長らが記者会見で発表しました。
高松空港ではソウル、上海、香港、台北の4つの国際路線が定期運航していました。しかし、新型コロナの影響が広がった2020年2月から3月以降、2年半以上全ての路線で運休が続いています。
「エアソウル」は高松―ソウル間の定期運航を11月23日に再開し、水・金・日曜日に週3往復します。
(香川県/池田豊人 知事)
「落ち込んだ旅行需要の早期回復、さらなる今後の拡大につなげていきたい」
香川県によりますと、新型コロナの影響がなかった2018年度にソウル線を利用したのは約9万2000人で、平均搭乗率は82.8%でした。「エアソウル」は2023年3月までに平均搭乗率80%を目指すということです。
(エアソウル/金玉鉉 日本地域本部長)
「韓国から日本に来る韓国人にとっては円安の環境はメリットなので、(利用者全体のうち)韓国発を70%、日本発を30%くらいを期待をしている」
また、池田知事は他の3つの国際線の再開について「県からの働き掛けに一部の航空会社から前向きな反応をもらっている」と明らかにしました。
香川県観光協会の三矢昌洋会長は、ここ2年半あまりの国際線運休は非常に影響が大きかったと言います。
(香川県観光協会/三矢昌洋 会長)
「(2019年のピーク時に)香川県で泊まった(外国からの)お客さんは(延べ)77万1000人ですよ。これがゼロになったんですから」
そして、高松ーソウル線とそれに続く今後の国際線の定期運航再開に大きな期待を寄せています。
(香川県観光協会/三矢昌洋 会長)
「(国際線の運航再開は)秒読みになりましたね。いったん落ちて初めて知る(外国人観光客の)ありがたみというのは今度、別の形で生かしていかなければならない」
一方、岡山空港を発着する4つの国際路線は、新型コロナの影響で上海と香港線が2020年2月から、ソウルと台北線は3月から運休が続いています。
今のところ10月29日までの運休が決まっていて、岡山県の航空企画推進課によりますと、現時点で定期運航再開に向けた動きはないということです。