普段は一般の家庭などで飼われている犬が警察の捜査に協力する「警察嘱託犬」。その審査会が岡山県総社市で行われました。
審査会は岡山県警が毎年行っていて、2022年はジャーマン・シェパードなど18頭が参加しました。
(記者リポート)
「一般捜索犬の審査です。こちらでは指導者の指示に従えるかどうかなど、警察犬としての基本的な動作や、しつけをチェックする『服従』の審査が行われています」
その他にも、臭いなどから犯人の逃走経路を追及したり遺留品を捜索したりする「足跡追及」や、布に付いた臭いと同じものを選び出す「臭気選別」の3つの審査が行われました。
岡山県では現在34頭の警察嘱託犬が活動しています。2022年は、10月末までに行方不明者の捜索など74件で出動し、そのうち3件で発見に結びついたということです。
(指導者は―)
「警察犬の嘱託をするいうて、もう50年からになる。人さまの多少でも役に立てばと思っている」
(岡山県警察本部鑑識課/山室茂雄 次長)
「優秀な犬を委嘱して、早く行方不明者の発見、それから被疑者の早期発見、事件検挙につながっていけばいいのかなと考えます」
審査の結果は12月に発表される予定です。