防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。南海トラフ地震など大規模災害で警察署の建物が使えなくなった時に備え、代わりの警備本部を設置する訓練が岡山市で行われました。
訓練は南海トラフ地震が発生し、岡山市でも震度6強を観測したという想定です。岡山西警察署の庁舎が損壊したことから、協定を結んでいる岡山理科大学に警備本部を移します。
(岡山西警察署 地域課/田中練 巡査長)
「有事の際に速やかに本部を移転し、その後、迅速に災害対応に移るということが目的になっております」
参加したのは岡山西警察署の警察官と、中国四国管区警察局機動通信課の職員など約15人です。無線機や映像転送機器など、情報の収集や発信に必要な機材を持ち込み、災害警備本部を立ち上げました。
(岡山西警察署 地域課/田中練 巡査長)
「今、映像通信という技術が発達しておりますので、早めに現場の映像を届けて、本部の方が正確に情報を伝え、指揮するという事が大切になってくると思います」
訓練では、災害現場の警察官と綿密に連絡を取り合ったり、現場から送られてくる映像を見たりしながら、被害の状況を確認しました。そして、救助の応援や救急車の要請など、被害に対応した指示を出していました。
岡山県警によりますと、県内では17の警察署で、21カ所の施設と災害時に本部機能を移す協定を結んでいます。
(岡山西警察署 地域課/田中練 巡査長)
「機動通信課の方と連携を取って、警察署の職員と一緒に災害対応をしていくということが、かなり重要になってくると思います。今後もこのような訓練を続けていき、有事の際は素早く対応できるように、訓練に励んでいきたいと思っております」