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AIで浸水被害を予測 デジタル技術で地域の防災力向上へシンポジウム 香川【こつこつ防災】

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 防災の話題をお伝えする「こつこつ防災」です。デジタル技術を使って地域の防災力を高めようというシンポジウムが香川県高松市で開かれました。

 香川大学が開いたシンポジウムには、防災の専門家ら40人が参加しました。

 東京のAI開発会社「Arithmer」の大田佳宏社長が、浸水被害に備えるために開発した「浸水AI」を紹介しました。

(Arithmer/大田佳宏 社長)
「個別に中小河川一つ一つを、データをとって、計算可能な状態にして、どこから浸水しやすいかをAIで判定していこうと」

 大雨などによる浸水被害を正確にシミュレーションするには、地形や気象条件など大量のデータが必要となります。

 Arithmerが開発した「浸水AI」は、ドローンの測量技術を活用して3Dの地図をつくり、AIで浸水被害をシミュレーションできるというものです。

 水がどの方向から迫り、水かさがどこまで上がるかを、数cm単位で予測できるといいます。

(Arithmer/大田佳宏 社長)
「ここから決壊した時にはどの何軒の家が浸水するとか、具体的な数値データで出していく。そうすると優先順位的に、特にコストもかからずに、一番効果があるところから手を付けようというサジェスチョン(提案)にもつなげられるかなと」

 また、被災した後でも、被害状況をAIで分析することで、罹災証明の発行や、保険金の支払いを、より早く進められるのではないかということです。

(Arithmer/大田佳宏 社長)
「いろんな働きかけがある中で、人の意識を変えるのが一番大事。自分にとってどういう被害があるのかを見ていただきながら、教育されていくといいんじゃないか」

 また、未来の防災を担う人材について、大学院生らが意見を交わしました。

(香川大学 大学院/日野田圭祐さん)
「長期的な視点、多角的な視点に基づいて、いざとなった時に切れる手札・手段を増やすこと。これがレジリエンス(適応力)だと思っております」

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