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「苦渋の決断」旧香川県立体育館 教育長が解体方針を正式表明

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 世界的な建築家、丹下健三が設計した「船の体育館」こと旧香川県立体育館についてのニュースです。香川県教育委員会の工代教育長は7日、「解体する方針」を正式に表明しました。

(香川県教育委員会/工代祐司 教育長)
「県教委としては苦渋の選択ではございますが、解体するとの方針を固めた」

 老朽化のため2014年9月に閉館した旧香川県立体育館について、香川県教委は、解体方法や費用などを把握するための事業費を新年度の当初予算案に計上する方針です。

 香川県教委は2021年度、民間事業者から旧体育館の活用策の提案を求める調査を行いました。

 9つの事業者から提案がありましたが、県教委は「県の財政支援を受けることなく民間事業者が持続的な運営を行うことは難しい」と判断しました。

 解体時期はまだ決まっていません。

(香川県教育委員会/工代祐司 教育長)
「建物としての意味合いは大きくあると思いますけれども、ただ単に建物を置いておくために費用をつぎ込むということはできない」

 保存を求める声があることについては「文化財としての価値を十分に理解した上での判断」だとし、映像などで後世に残すための記録を検討する方針です。

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