世界的な建築家・丹下健三が手掛け、2014年に閉館した旧香川県立体育館。その活用策について考えてもらうための催しが高松市で始まりました。
(記者リポート)
「県の調査結果をもって市民にも船の体育館の今後について考えてもらおうと、事業者が提案した活用案について詳しく紹介しています」
市民団体「船の体育館再生の会」が主催した、「絶体絶命 船の体育館展」です。
文化の拠点施設やモニュメントとして保存するなど旧香川県立体育館の活用策を示した資料が展示されています。
特徴的なデザインから「船の体育館」として親しまれながら2014年に閉館した旧香川県立体育館。その活用策を香川県教育委員会が募ったところ2021年、9つの事業者から10の提案がありました。
今回の展示会では、全ての提案内容が示されています。
「船の体育館再生の会」代表の河西さんが携わった案は、屋根を取り除いてスケートボードパークやスポーツクライミング場とし、外には芝生の広場を整備するというものです。
(船の体育館再生の会/河西範幸 代表)
「使われなくなるとどんどん傷みが激しくなっていくようなものなので、長く使い続けてきれいな状態をキープしていってほしいと願っています。何の議論もなく行く末を決めるというか壊してしまったりするというのは県民としても耐えられない」
一方で、県教委によると、どの活用策も県の財政負担を想定しているか資金回収計画の具体的な記載がありませんでした。
県教委は、新しい県立体育館が完成する2024年度までに旧体育館を保存活用するか解体するかの結論を出したいとしています。