現在12チーム中11位のバレーボールV1女子・岡山シーガルズ。巻き返しのカギとして河本監督が期待しているのが、タイからやってきたユーティリティープレーヤー、タナッチャ選手です。
シーズン終盤戦に突入したバレーボールV1女子。岡山シーガルズは、ここまで5勝15敗で、12チーム中11位です。
アタック決定率・決定本数とも、ここまでリーグ最下位で得点力が課題となっています。
(在間隆真リポート)
「ここまで苦しい戦いが続く岡山シーガルズ。上位浮上へチームのカギを握るのは、今シーズン加入したあの選手です!」
アウトサイドヒッターでタイ代表に選ばれているタナッチャ・スークソッド選手。シーガルズに海外のナショナルチームの選手が所属するのは初めてです。
(タナッチャ・スークソッド選手)
「シーガルズは『チーム力』を大事にするチームだと思う。決まったルール、システムで動くことで勝ちを取りに行くチームだと思う」
(タナッチャ・スークソッド選手)
「岡山県は寒いというのが少しあるけど果物がとてもおいしい。マスカットが好き」
岡山の生活が気に入っているそうです。実はタナッチャ選手の母国・タイではシーガルズが大人気!
2013年、セッターの宮下遥選手が日本代表としてタイでの国際大会に出場したことをきっかけに人気に火がつきました。
タイの街を走る車にはシーガルズの選手の顔写真が貼られたものも。
シーガルズはこれを機にタイとの交流をスタート。2019年にはチームの遠征をタイで行いました。
また、岡山県が製作したタイ向けの観光プロモーション動画では宮下選手とタナッチャ選手が岡山の観光地を紹介しています。
シーガルズの河本昭義監督はタナッチャ選手の「攻撃の幅の広さ」に期待しています。180cmの長身からくりだす力強いスパイクやフェイント、バックアタックなど多彩な攻撃で相手を翻弄します。
(岡山シーガルズ/河本昭義 監督)
「バックアタックでも無難にこなせるので、勝利しているときにはタナッチャ選手が時折(バックアタックを)打っているので、やはり『全くない』というよりは『時折くるんだ』という意識が相手にあれば、フォワードも活きるわけでそういう戦法を着実に作り上げていきたい」
タナッチャ選手は年明けにひざを痛め出場機会を減らしていましたが、けがが回復すれば攻撃の要として活躍が期待されます。
(タナッチャ・スークソッド選手)
「ファンの皆さんの応援がすごく力になるので応援よろしくお願いします。なんとか一つでも勝って、勝利をホームゲームでプレゼントしたい」
シーガルズは11日・12日の2日間、岡山市北区のジップアリーナ岡山で5位のNECと対戦します。試合開始は両日とも午後1時30分です。