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同じ交差点で車と自転車の衝突死亡事故が2件相次ぐ 警察などが対策検討 高松市

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 2月に車と自転車による死亡事故があった交差点。この交差点では、3年前にも死亡事故が起こっていて、3月29日、香川県警の担当者らが交差点を点検しました。私たちが気を付けるべきこととは?

 現場点検を行ったのは高松市檀紙町の中森大橋西詰交差点です。警察や高松市、四国地方整備局などから10人ほどが参加しました。

(記者リポート)
「川沿いから走ってきた車と国道沿いを走ってきた自転車。先月と3年前の合わせて2度、この橋の付け根で死亡事故は起こりました」

 2020年5月、自転車が車と衝突し自転車に乗っていた高齢の男性が死亡しました。

 この事故を受けて、車を運転している人の見通しを確保するための対策などを講じました。しかし2月、再び車と自転車による死亡事故が起こりました。

 現場は、片側3車線の国道11号と川沿いの市道が交わる交差点。この交差点では、2件の死亡事故を含め、過去5年で13件の人身事故が起こっています。

(高松南警察署/西本秀右 交通第二課長)
「抜け道、近道で使われるケースが多い道路。目的地へ早く行きたいということから、信号の色を気にしてしまう。(そして、)ついスピードが出過ぎてしまう傾向」
「自転車側から見てみますと、見通しが非常にいい場所ですので、車が自分の姿を認識してくれているだろうという先入観に陥りがち」

 警察は、車側と自転車側の意識の違いが双方の見落としにつながり、重大事故につながったと考えています。

 29日に行われた現場点検の結果、車のドライバーに向けては、交差点に入る前に「速度落とせ」という道路標示をつけることや、自転車に乗る人へは、車に注意するよう呼び掛ける看板をつけることなどを検討していくということです。

(香川県警察本部 交通企画課/石川雅晴 交通事故分析官)
「ひょっとすると、交差点の左右から信号を見落とした車や自転車が来る可能性もあるので、信号が青だからといって前後左右の注視を怠ることなく、十分注意しながら進行していただいたら」
「(自転車については)自分の存在に気が付いていないのではないかという注意をしながら、運転していく必要がある」

 2月の事故で死亡した自転車の男性は、頭を強く打ったことが致命傷となりましたが、ヘルメットを着用していませんでした。4月からはヘルメットの着用が努力義務化されます。

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