小麦もいりこも使わない新しい「讃岐うどん」を作ろうというプロジェクトが高松市で始まりました。
穏やかな瀬戸内海をバックに12日、行われた記者会見。高松市のデザイン会社「人生は上々だ」が開いたものです。そこで発表されたのが……。
(人生は上々だ/村上モリロー 社長)
「ここでプラントベース(植物由来の原料)・グルテンフリーの讃岐うどん店をやりたいなと思っている」
目指すのは、宗教上やアレルギーなどの理由でこれまで食べられなかった人も楽しめる「新しい讃岐うどん」の開発と店作りです。
肉や乳製品など動物由来の食材を使わない「ヴィーガンレストラン」の口コミサイトで世界一の評価を得た、東京・「菜道」のシェフ、楠本勝三さんが監修します。
「いりこ」の代わりに出汁に使われるのは、「野菜」や「果物」などです。12日は開発中の出汁の試飲もありました。トマトやニンジン、セロリなどで作られています。
(山下佳乃リポート)
「すっきり。トマトの甘みがすごい。野菜のうまみをぎゅっと濃縮した感じ。これは冷たいうどんをずるずると食べたくなりますね」
また、今後「米粉」を使った麺を開発する予定で、5月19日からクラウドファンディングで製麺所作りのための資金を募ります。
プロジェクトのきっかけは、社長、村上モリローさんの8歳の長男でした。
(人生は上々だ/村上モリロー社長)
「息子が乳製品アレルギーで、息子のような、何かを食べたいけど食べられないっていう人が、もっといろんな条件でいるんだろうなというのがすごく感じた」
店の名前は「by age 18」。「常識とは、18歳までに積み上げられた先入観の堆積物に過ぎない」というアインシュタインの名言から、讃岐うどんの既成概念をひっくり返す場所にしたいという思いを込めました。
2023年12月上旬、高松市牟礼町にオープン予定です。
(人生は上々だ/村上モリロー 社長)
「選択肢としてもう一個、こういう選択肢もあるんだ、讃岐うどんにこういう選択肢があるんだっていうふうにはなってもらいたい」