香川県多度津町の高校で行われた調理実習。そこで提供された食材には、「知名度アップ」という狙いがありました。
香川県の多度津高校で、電気科の2年生約30人が家庭科の授業で調理実習をしました。作るのは「ムニエル」です。
(山下佳乃リポート)
「今回調理に使われている魚の切り身は、同じ多度津高校の海洋生産科の生徒が育てたサツキマスなんです」
海洋生産科では、2013年度からサツキマスの養殖に取り組んでいます。
天然のサツキマスは、河川の減少や水質の悪化で漁獲量が少なく「幻の高級魚」と言われています。
このため、多度津高校ではサツキマスを養殖し「DCJサーモン」としてブランド化しました。
これまで飲食店などに出荷したり、県内の水族館に寄贈したりしました。
今回は同じ高校で違う学科の生徒にも「DCJサーモン」に興味を持ってもらおうと、4カ月ほどかけて育てた20尾を提供しました。
(電気科の生徒はー)
「味付けを少なくしたので魚の味をよく感じる。若干甘い気がする」
「皮が一番おいしかった。パリパリしていておいしかった」
(海洋生産科の生徒はー)
「もうちょっと市場にも出て、県内では名前を言うとみんなが知っているようなサーモンになってほしい」