香川大学の学生が日本の「中世」の時代の稲作について研究するため、当時の技術を再現した田植えを行いました。
さぬき市にある香川大学農学部付属農場の約20平方メートルの水田で、昔ながらの早乙女姿で苗を植える学生たち。
太鼓や田植え唄は早乙女を盛り上げる応援歌のような役割を果たすそうです。
香川大学教育学部で日本の中世の歴史を学ぶ男子学生が卒業論文制作のため稲作に取り組むことになり、同じゼミや学部に所属する8人が参加しました。
植えたのは中世以前の史料に出てくる「葉広」「しろいね」「あぜこし」の3つの品種です。
平安末期から室町時代の技術水準にのっとって田起こしから収穫まで機械や化学肥料、農薬を一切使わず、必要な労働力や土壌環境の分析などを行います。
(早乙女を体験した学生)
「リズムに合わせて稲を植えるというのがすごく難しいなと思いました。しかし、中世の人たちはそれを楽しみながらやっていたんだと思うと昔の農業ってすごく奥深いなと思いました」
水田だけではなく畑での稲作も行い、10月ごろに収穫予定です。