香川県のお茶の産地、三豊市の高瀬地区で新たな特産品を作ろうと2022年11月から栽培している高麗人参。
本格的な出荷を前に高麗人参を使った料理の試食会が開かれました。
三豊市高瀬町の飲食店で開かれた試食会には、地元住民ら約70人が参加しました。
(記者リポート)
「皆さんが食べているこちらの料理には実は地元で取れた高麗人参が使われています」
この高麗人参を作っているのは「お茶」農家です。
高瀬茶業組合はお茶の加工工場を改修して2022年11月、高麗人参の水耕栽培を始めました。
作るのは、「スプラウト」と呼ばれる高麗人参の新芽です。
農家の高齢化などでお茶の生産量が減少していることから、組合は高麗人参が新たな「特産品」にすることを目指しています。
(高瀬茶業組合/伊藤宏明 営業部長)
「お茶の農家が行っているということもあって、生産体制がしっかりしている。本当に繊細な食品なので、それをしっかり徹底した組合で行っているというのが強み」
28日の試食会では高麗人参で鶏肉を香り付けした「バンバンジー」や、葉をトッピングした「酢豚」などが出されました。
(試食会に参加した人は―)
「苦味がおいしい。苦いけどおいしい。印象が全然違うと思う。地域のことだからどんどん出荷して地域を盛り上げてほしい」
「苦味はあったりするけど嫌な味ではなくて、体にいいなということを実感しながらいただいている。お茶というものも大事にしながらそれだけじゃない新たなものに挑戦するというのはすごい取り組みだなと」
高瀬茶業組合は28日から本格的な出荷を始めます。
いずれは全国に年間60万本を出荷したいとしています。