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JR西日本が国に再構築協議会の設置要請 芸備線の存廃議論へ 岡山県知事「地域の10年後・20年後を決める取り組み」

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 JR西日本は3日午前、赤字が続く芸備線の一部区間について、ローカル線の存続やバスへの転換などを話し合う「再構築協議会」の設置を国に要請しました。10月1日に施行された改正法に基づくもので、全国で初めてです。

 対象となるのは、岡山県新見市の備中神代駅から広島県庄原市の備後庄原駅までの68.5kmの区間です。

 自治体や鉄道事業者が要請すれば、国が再構築協議会を設置できることを盛り込んだ改正法が、10月1日に施行されたことを受けたもので、設置要請は全国で初めてです。

 JR西日本と沿線自治体は、2021年8月から芸備線の利用促進について検討していましたが、2022年5月、JR西日本が「新たな協議を始めたい」と提案しました。

(JR西日本岡山支社/須々木淳 副支社長[当時])
「全ての前提をなくした上で、将来の公共交通の姿について話し合いをしていけたらと思っています」

 2023年8月には、「再構築協議会」の設置を国に要請することを明らかにしていました。

 JR西日本は、芸備線は全ての区間が赤字だとしています。その中でも、備中神代駅から備後庄原駅までの区間は特に利用者が少なく、2019年度の備中神代駅の1日の乗車人数は平均で7人でした。

 国は今後、沿線の自治体から意見を聞くなどして、再構築協議会を設置する必要があるか判断することになります。

 JR西日本は「地域のまちづくりに合わせた利用しやすい最適な交通体系を、地域の皆さまと共に実現できるよう、誠実に取り組んでまいりたい」としています。

 岡山県と新見市はともに「沿線の自治体と協議し、国からの意見聴取に対応していきたい」としています。

(岡山県/伊原木隆太 知事)
「地域の10年後・20年後を決める非常に大事な取り組みになってまいります。地域の未来のためにしっかり取り組んでいきたい」

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