JR西日本は、赤字が続く芸備線の在り方について地元との議論を求めています。4月、国会で地域公共交通の再編に向けた法律が成立したことを受け、JR西日本の岡山支社長は国に協議会の設置を要請することも「選択肢の1つだ」と話しました。
(JR西日本中国統括本部/藤原乗将 岡山支社長)
「(国主導の)再構築協議会でなくてはならないという思いではございません。選択肢の1つではあろうかと思います」
4月、国会で成立した「改正地域公共交通活性化再生法」では、自治体や鉄道事業者の要請があれば赤字のローカル線の廃線やバスへの転換などを話し合う協議会を国が設置できることを盛り込んでいます。
JR西日本は5月10日、岡山県、広島県や沿線自治体からのヒアリングに対し、芸備線の全ての区間が赤字であることを公表しました。
29日の会見で岡山支社の藤原支社長は国主導の協議会の設置を要請することを「選択肢の1つ」と話す一方、これまで通り沿線自治体と在り方を議論したいと述べました。
(JR西日本中国統括本部/藤原乗将 岡山支社長)
「丁寧に対話を重ねることで、少しずつでも議論が前に進んでいけばという気持ちでございます」