「費用が高額」だと市民団体から批判の声が上がっている11月の香川県議会議員の海外派遣を巡り、参加予定だった議員2人が「辞退」する方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。当初8人が参加する計画でしたが、辞退や死去により参加は4人となります。
参加辞退の意向を固めたのは、県議会第2会派・国民民主党議員会の山本悟史議員と、立憲・市民派ネットの森裕行議員の2人です。
香川県議会は、移住者や現地の県人会と友好親善を図るため、11月10日から10日間、池田知事に同行してブラジル、パラグアイ、アメリカの3カ国への訪問団に議員を派遣します。6月議会に可決した派遣計画では、8人が参加することになっていましたが、その後1人が辞退、1人が死去。今回の辞退により、参加は新田耕造議長を含めて、自民党香川県政会の4人になります。(氏家孝志議員、白川和幸議員、里石明敏議員)
この議員派遣を巡っては、6月に発表した費用の見積もりが議員1人当たり263万円だったことから、市民団体が「高額すぎる」と見直しを求めて議会に陳情。県と県議会は、宿泊する部屋のグレードを下げるなどして議員1人当たり約188万円と、3割ほど削減した費用を9月15日に発表しています。
県議会事務局はKSBの取材に対し、2人から辞退の申し入れがあったかどうか明らかにしていません。キャンセル料の扱いなどを協議した上で週明けにも公表するとみられます。