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香川県議の海外派遣見直しの陳情が県議会で不採択に 派遣を「観光旅行」と表現した議員の問責決議案は可決

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 香川県議会議員のブラジルなどへの派遣費用が「高すぎる」として市民団体が見直しを求めた陳情2件について、県議会は、賛成多数でいずれも「不採択」にしました。

 池田知事と県議6人らは移住者や現地の県人会と友好親善を図るため、11月10日からブラジルやアメリカなど3カ国を訪問します。

 これに対し、9月14日、2つの市民団体が「高額な海外派遣をやめること」や「派遣議員を1人に絞ること」などの見直しを求めて議会に陳情。街頭とインターネットで集めた合わせて約3万2000人分の署名も提出しました。

 その翌日、県議会事務局は1人当たりの費用を約3割減らして約188万円とすると発表していました。

 6日、最終日を迎えた香川県議会の本会議では、植條敬介議員が陳情2件の採択に反対の立場で討論しました。

(自由民主党香川県政会/植條敬介 議員)
「派遣費用は派遣目的や派遣場所業務の内容等に鑑み、合理的な金額であり、議員の海外派遣取扱要領の規定に適合するものであります」

 採決の結果、3人の議員を除く賛成多数で「不採択」となりました。

 また、この海外派遣を巡り、代表質問で「観光旅行」と表現した立憲・市民派ネットの植田真紀議員に対して、「県民に誤解を与え議会の品位をおとしめるもので断じて容認することはできない」などとして自由民主党県政会の議員6人から問責決議案が出され、賛成多数で可決されました。

 植田議員は、事前に発言通告を出しましたが、本会議の前に行われた議会運営委員会で「すでに十分発言している」などとして認められず、本会議で改めて発言の機会を求めるも、議長は「議会運営委員会の決定に従ってください」と告げました。

(立憲・市民派ネット/植田真紀 議員)
「私の弁明をさせないという、これは極めて非民主的というか、議会として機能していないと私は思っています。多数の力でこのような形でやってくるのかと理不尽な思いでいます」

 尚、「観光旅行」と表現した発言については、削除を求める動議が4日可決され、議事録から削除されることになっています。

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