JR高松駅前広場を民間に無料で貸し出す高松市の社会実験で、2023年6月の開始から5カ月間の利用が5件にとどまっていることが分かりました。
高松市の大西秀人市長は22日の定例記者会見で「件数でみると利用は低迷しているが、問い合わせの件数は増えてきている」とし、今後は駅前広場が利用できることを重点的に周知していくほか、利用要件の緩和も検討したいと話しました。
社会実験は、官民で連携してJR高松駅周辺のにぎわいをつくり出そうと、高松市が2023年度に立ち上げた「サンポートFACTプロジェクト社会実験」として6月1日から2024年3月31日まで行っているものです。
JR高松駅東口の広場約1600㎡と南口近くの広場約340㎡を、県内の個人や団体に無料で貸し出します。公共性・公益性があることなど応募資格や要件はありますが、午前7時から午後8時までの間で物販やパフォーマンス、ワークショップなどを開くことができ、食べ物や酒類の提供も可能です。
大西市長は「サンポート高松地区の開発などで、今後駅前広場の役割もより重要になってくるので、社会実験でいろんな利用の方法を試してもらい、にぎわいが増すようにしたい」と話しました。