ことでんが、2023年度上半期の利用状況を発表しました。鉄道事業は前年の同じ時期からは改善しましたが、新型コロナ禍前の2019年と同じ水準には達しませんでした。
ことでんの2023年4月から9月までの運輸収入は、13億1600万円でした。前年の同じ時期より約1億6000万円増えましたが、2019年の運輸収入には1億3500万円及びませんでした。
ことでんは、2023年5月下旬に運賃を値上げしています。6カ月定期券の買い替えが10月以降に多くなるため、下半期の運輸収入は上半期より改善する見込みです。
また、ことでんは相次いだ踏切トラブルを受け緊急の修繕を行っていて、修繕費は約8500万円です。
イベントなどを含めた全事業の営業利益は、2023年度全体の見込みが1億6800万円で、2019年の約45%にとどまるということです。
会見では、100円の収入を得るために必要な費用である「営業係数」も発表されました。2022年度の営業係数は、全線の平均で99円でした。琴平線の滝宮ー琴平間は439円、志度線の八栗ー志度間は371円と、厳しい状況となっています。