踏切の遮断機が下りないトラブルが相次いでいる問題で、ことでんは31日、再発防止に向けた報告書を四国運輸局に提出しました。
(ことでん/植田俊也 社長)
「ご利用のお客様や地域のお客様には、この一連の踏切インシデントの関係で多大なるご不安やご心配をおかけした。深く再度おわびをしたい」
ことでんでは、2015年から2023年8月までに踏切の遮断機が下りていない状態で電車が通過するなどのトラブルが17件起きています。
相次ぐトラブルを受け、8月には当時の真鍋康正社長が辞任しました。
一連の問題で6月には四国運輸局から業務改善指示を受けていて、31日、再発防止に向けた報告書を提出しました。
ことでんは2023年4月に発生したトラブルは部品の老朽化によるもの、7月は暑さによる器具の急激な温度上昇が原因だったと説明しました。
一方、8月のトラブルは再発防止策を調整中とし、詳細を明らかにしませんでした。
2015年から相次ぐ踏切トラブルに対して植田社長はー―。
(ことでん/植田俊也 社長)
「今後、我々の275カ所の踏切をどうしていくかという話については少しお時間をいただきたい。きっちりとしたタイミングでやりますよと。説明する機会を設けさせていただきたい」
今後の再発防止策としては、部品の老朽化による故障を防ぐために専門家や他社事例を踏まえ、改めて更新時期を設定した内部規定を定めるなどしました。
新たな内部規定に従った場合、全体で723個の部品を更新する必要があるということで、ことでんは2024年8月までに終わらせたいとしています。