坂出駅の北側にある総合スーパー「イオン坂出店」が2月29日をもって一時休業することが決まりました。これを前に、12日から売りつくしセールが始まりました。
(記者リポート)
「こちらの衣料品コーナーでは、多くの服が半額になっています」
坂出駅北側のすぐそばに立地する「イオン坂出店」は、1974年に「ニチイ坂出店」として開業し、名前を変えながら約50年営業を続けてきました。
しかし、坂出市が駅前周辺を再整備する基本構想を発表したため、総合スーパーは2月29日をもって一時休業することに(一部の専門店は3月末で営業終了)。
お客さんに長年の感謝を伝えようと、衣料品や食料品などの売りつくしセールをスタート。訪れた人からは、休業を惜しむ声が聞かれました。
(訪れた人は―)
「これ(イオン坂出店)が初代にできた時から通っている。生活のスタイルが変わる。ここ来るのがいつも日課で、孫と来てたのに、次どこ行くのみたいな」
「ほぼ毎日くらい(訪れている)。(セールは)うれしいけど、(一時休業のため)残念な気持ちもありますね。半額セールで良かったという気分にはならない」
中央公民館などテナントの一部が3月末に退去することから、建物については4月中旬に取り壊す予定です。
運営するイオンリテールによると、建物の老朽化が進む中で、2023年3月、市が「坂出駅周辺再整備基本構想」を策定。市と包括的に連携しながら中心市街地の活性化に取り組みたいとしています。
(イオン坂出店/稲田有子 店長)
「時期などは未定ですが、坂出市の基本構想とあわせまして、地域のお客さまに喜ばれる形で、またイオンとして事業を再開できますように、検討を進めてまいりたい」