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【特集】おいしさと癒やし届ける 人気フードイラストレーター・絵本作家のいわさきまゆこさんの魅力 岡山

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 2023年3月に出版された「たべものあいうえおのえほん」。ページをめくると、おいしそうな食べ物が次々と登場します。描いたのは、岡山県で活動する「フードイラストレーター」です。

 2023年11月から12月にかけてイオンモール岡山で開催された「たべもの あいうえおのえほん展」。

 次々と登場するおいしそうな食べ物の絵に……子どもたちも興味津々です。

 この絵を描いたのは、岡山県で活動するフードイラストレーターのいわさきまゆこさん。「たべものあいうえおのえほん」で、念願だった絵本のイラストを、初めて手掛けました。

 12月に行われた出版記念イベントには幅広い世代の人が訪れました。

(訪れた人は―)
「(孫が)ちょうどひらがなを覚えかけでいいかなと思いました。(Q.いわさきさんのイラストはどうですか?)かわいくて、きれいです」
「立体感のある絵が本当にすごいと思っていて、ラーメンめっちゃ好きなんです。この湯気が好きで、めっちゃおいしそうです」

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「食べ物をとにかくおいしそうに描くこと。そして、見た人が癒やされるような表現をすること」

 「おいしさと癒やし」。その探究心はとどまるところを知りません。

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「栗ようかんの栗の配置具合とか、ゴロっと感とか……この大きさでこのバラツキがあって、ここにあるのがベストっていうのを1人でひたすら追求して」

 幼いころから絵本を読んだり絵を描いたりすることが大好きだったといういわさきさん。絵本作家を志して、専門学校に進学しました。

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「絵の課題が出されるたびに、テーマが自由だと『食べ物』ばかりを描いていて、そこで気づいたという感じ。そこから意識的に食べ物の絵を究めてみたいなと思うようになりました」

 絵本に登場するリアルなイラストや、パンやスイーツなどをキャラクター化したかわいいイラスト。いくつもの食べ物の特徴を描き分けられる豊かな表現力が、いわさきさんの魅力です。

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「やっぱり『質感』が、おいしそうに見せるためには重要だと思うので、重ねて濃さを調整して、また重ねての繰り返し。何度も繰り返して、『これだ!』とたどりつくところまでやるので」

 イラスト制作用のソフトを使い、食べ物の質感を丁寧に再現していきます。

 例えば、こちらのアイスクリームの絵は、6時間かけて仕上げたということです。

 今回、SNSで発信していた作品が出版社の目に留まり、絵本の仕事が実現しました。

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「頑張ってきてよかったなと思いました。夢だったので、ずっと。今回はいろんな種類の食べ物の絵を描かせていただけるということだったので、それぞれの食べ物についてまず調べて、どういう表現をしたらおいしそうに見えるかな、見た目も華やかだったり、癒やされたりするような表現ができるかなというのをすごく自分の中で考えて」

 いわさきさんは、岡山市の会社でWebデザイナーとして働きながら、フードイラストレーターの仕事もしています。

 勤務先の社長も、いわさきさんの活躍に期待を寄せています。

(いわさきさんが勤めるCODE54/後藤 誠 社長)
「創作するものに対してすごく真剣、業務と同じぐらい情熱を燃やしてやっているので、第2弾、第3弾の発売を応援しているところです」

 ちなみに、いわさきさんが幼いころがお気に入りだった絵本が「いただきまーす」です。
(いもとようこ 作・絵/金の星社 刊)

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「こねこちゃんが、みんなのお母さんの好きな食べ物を聞くシーンなんですけど、私はこの中の『うふふ…おいもよ』というセリフがすごく好きだったみたいで、何十回も(読み聞かせで)『うふふ…おいもよ』ばっかり言わせていたという……」

 そんないわさきさんが、地元の矢掛町で手掛けたのが、 2024年1月31日まで矢掛町で開かれているイベント「OIMO‐FES おいもがい~もん IN YAKAGE」のイラストです。

 このイベントでは21の飲食店でおいものグルメを味わうことができます。

(イベントを手掛ける矢掛町観光交流推進機構/佐藤武宏 事務局長)
「リアリティーもある中に温かみもあって、そこが一つの魅力で、すごく今回のイベントにマッチしていて、若い人に評判がすごくいい」

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「自分の絵と自分が慣れ親しんだ矢掛町の街並みが合わさっているのが、私の中では感動する部分がありました。おいもの凹凸感と皮とおいもの黄色い部分の質感に差を出すところをこだわりました」

 いわさきさんには、食べ物の絵を描くために、とっても大切な「仕事」があるそうで……。

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「絵を描くときは食べたうえで、自分でどこがおいしいか、食感とかを理解したうえで描きたいというのはあります」
「(Q.描くのと食べるのだとどちらが好きですか?)描く方ですね。絵だと『本当にこれが最高の状態だ』というのをどこまでも描き直して追求していけるので、それが楽しいと思います」

 それでも、おいしそうなスイーツを手にすると笑顔になります。

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「かわいい……。おいしいです。(Q.食いしん坊ではない?)そうですね、仕事なので」

 絵本作家という夢に一歩踏み出した、いわさきさん。

 今後、地元・矢掛町の観光農園とコラボしたグッズの販売も決まっています。

(フードイラストレーター 絵本作家/いわさきまゆこさん)
「今後も自分の好きなこと、絵を通して人に癒やしをお届けできる作品づくりをしていけたらと思っています」

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