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10~90代が演劇披露 「老いを楽しむ」ことを舞台で体現 岡山市

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 3月3日、岡山市の岡山芸術創造劇場ハレノワで市民から公募で集められた10代から90代が舞台に立ち、演劇を披露しました。「老いの明るい未来」を考える演劇活動とは?

 3月3日、岡山芸術創造劇場ハレノワの小劇場に170人ほどが詰めかけました。

(演劇)
「先生こそ寝ぼけんてんじゃねえですかい。じゃってこれ、パジャマじゃねえですかい」

 この「老いのプレーパーク」で演じる俳優は市民から公募で集まった約40人で、年齢は10代から「90代まで」。演劇の経験がほとんどない人もいて、2023年11月から稽古をしてきました。

 「老いのプレーパーク」は、”明るく老いる”をテーマに三重県で2018年につくられた集団。

 岡山で活動する劇団OiBokkeShiの主宰、菅原直樹さんが高齢者や介護関係者などと立ち上げました。

 今回ハレノワと劇団オイボッケシ三重県文化会館が連携し、岡山でも老いのプレーパークを始めました。

(劇団OiBokkeShi/菅原直樹 主宰)
「演劇のような自分の好きなことをするとみんな若返るんです。そういったことをこの芝居を通じて、この芝居を見た皆さんが少しでも元気になったり、勇気づけられたらいいなと思ってます」

 劇中には、出演者が老いていく中で感じたことや介護で気付いた事などの実体験が盛り込まれています。

 岡山から参加する78歳の山下照男さんは、学生時代に演劇をしていたそうです。

(山下照男さん)
「演劇を勉強していた頃が楽しかったなぁと思って、ここへ行くと何かまた楽しいことでも起こるのではないかと思いまして来ましてね。演出の先生にご指導いただくと段々と元気出てきましてね。あと100年ぐらい生きられるんじゃないかと思います」

 公演では2つの作品が上演され、山下さんが参加する「老人ハイスクール」は、老人ホームとして再利用される廃校で高齢者らがスクールライフを演じる物語。

 役者それぞれの実体験が織り交ぜられた舞台に観客は惹きこまれていきます。

 山下さんも教師を演じる高齢者を熱演。誰しもが迎える「老い」を楽しむことをこの舞台で体現していました。

(観客は―)
「間近に迫っている、それを見せていただいて、これからいい老後を送りたいと思いました。楽しく笑顔で、笑いを忘れないような生き方をしたい」
「よくあれだけ皆さんなさったと思う。楽しかったー」

(山下照男さん)
「寝ぼけていたのがしゃんとしました。20、30年若返った気がします」

(劇団OiBokkeShi/菅原直樹 主宰)
「役を得て、仲間と共に1つの作品を作るというのは大きな生きがいになるんじゃないかなと思います。そうやって作り出した作品を通じて、人々に感動を届けたり、元気を与えたりすることができると思ってます」

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