防災の話題を伝える「こつこつ防災」です。岡山県真庭市は災害が起こった時にホテルなどの宿泊施設を避難場所として利用できる協定を結びました。
2月、真庭市役所で湯原町旅館協同組合と、市内にある3つのホテルの運営会社が協定を結びました。
真庭市では災害時の避難場所は体育館や公民館などにしていますが、今回の協定により民間の宿泊施設も避難場所として使えます。
(真庭市/今石久嗣 危機管理監)
「(対象は)いわゆる災害弱者といわれます、乳児であったりとか、妊産婦、障害を持たれている方、そういった方の受け入れを優先的にやっていくというような形になりました」
協定を結んだ施設は「湯原町旅館協同組合」と「真庭シティホテル サンライズ」、「フェアフィールド・バイ・マリオット岡山蒜山高原」、「ホテルルートイン岡山 真庭」の3つのホテルです。
災害時には真庭市の要請で妊産婦や高齢者らを受け入れ、費用は市が負担します。
(真庭市/今石久嗣 危機管理監)
「合わせますと1200(人分)程度になるんじゃないかなと思っております。なるべく快適になるようにと、いうようには考えております」
今回、協定を結んだ「真庭シティホテル サンライズ」は約70の部屋があります。
(真庭シティホテル サンライズ/三木康史 社長)
「(避難場所が)体育館だったらプライベートが確保できないということもあると思います。ホテルは当然プライベートはしっかり保てて安心して退避できると思っていますし、スタッフもおりますんで、心のケアができるんではないかと思っています」
個人や家族単位で部屋を利用でき、ライフラインの状況にもよりますが、トイレやお風呂も使えることが大きなメリットです。
岡山県では同じような協定を岡山市や倉敷市、津山市など7市3町の自治体が。香川県では高松市や丸亀市、三木町など3市3町の自治体が結んでいます。
(真庭市/今石久嗣 危機管理監)
「日ごろから自分がどこに逃げたらいいのか、というような避難場所、避難ルート、そういったことも備えていただきたいなというふうに考えております」